2014年1月29日水曜日

少女へ


ぽてっと腹が出ていた頃から
手足がすっと長く伸びてきた頃。
気づけば君はすっかり幼児から「少女」に変わっており。

なんだか眩しくて。
正直母は、君を正面から見つめるのが照れくさくなるほどだった。

君の目は容赦なく
レンズの向こう側から私を射るから
私もそれに応えようと
足を踏ん張ったりして。

そうやって時間はどんどん
積み重なり

私の後ろをついてあるいていた君はもういなくなった
いつだって私の前を
すっと歩いてゆく少女に なった