2021年6月16日水曜日

ありがとうございました/個展「SAWORI」終了

個展「SAWORI」、おかげさまで無事終えることができました。
会期中、みなさまがそれぞれの立場から写真を見てくださり、そして声をかけてくださり、とてもありがたく嬉しかったです。
写真集「SAWORI」も完売致しました。ありがとうございました。

「私たちは旅に出よう 背景のある旅に」。その言葉が日を追うごとに私の中にしっくりと沁み込んでゆくのを感じます。展示を終えることができてその思いはなおさら強くなりました。
日常というのは、或る意味、当たり前にそこにあるもの、なのかもしれません。でも、一度でもその「当たり前」が木端微塵になった経験を経ると、その「当たり前」は変貌します。日常は「日常」になります。
私の日常は「日常」となってしまいましたが、でも、その「日常」が私にとっての日常なのだ、と、今は思います。そして、その「日常」をこれからも大切に慈しんで、重ねてゆこうと思います。

重ね重ね、ありがとうございました。そしてまた次回、どうぞよろしくお願いします。



2021年5月5日水曜日

個展を催します

2015年にRANGAI文庫からKindle版として出版した写真集「SAWORI」の改訂版を出版したその記念に、個展を催します。
「私たちは旅に出よう 背景のある旅に」―――。
背景のある旅とは。日常とは。当たり前にそこにある、でも決して当たり前などではあり得ないモノたちの存在、その大切さ、いとおしさを、改めて問いかけるような、そんな展示にしたいと思っています。

にのみやさをり写真展「SAWORI」
cafe nook(東京都渋谷区代々木1-37-3岩崎ビルB1、03-3373-7009/JR山手線・都営大江戸線代々木駅より徒歩1分、小田急線南新宿駅より徒歩3分)
5月31日~6月12日(月~土:12:00~20:00、日曜定休)
 ※コロナの影響で営業時間が変更になる可能性があります。必ず事前にご確認ください!
  https://www.facebook.com/yoyogi.cafenook/
 ※展示をご覧になる際には、オーダーも併せてお願いいたします。



2021年2月1日月曜日

写真集「SAWORI」改訂版、販売いたします。

2005年に特装手作り本及びKindle版で販売した写真集「SAWORI」でしたが、今回、新たににのみやと早坂類氏のテキストを加えた改訂版を販売いたします。
限定50部。
背景のある旅とは。その言葉が表すものをみなさんにも感じていただきたく、紙の手触りや印刷にもこだわって作りました。
一冊でも多くみなさんのところに届きますように!申し込みはこちらのサイトから。

https://minne.com/items/26469183




今年5月末から始まる個展でもこの「SAWORI」の展示を為そうと思っております。今からどんな展示にしよかと頭をひねっているところです。写真集ともども、どうぞよろしくお願いいたします。

2020年5月3日日曜日

個展催します

久々の投稿です。
来週から個展始まります。こんな時期に個展なんてと思いましたが、こんな時期だからこそ考えたいことがあるなと思い、お誘いを受けることにしました。
展示タイトルは「僕らは」です。
以下、展示に寄せての文章になります。
* * *
「個展「僕らは」に寄せて」
コロナという禍によって、私たちの心は今、軋んでいると私には感じられる。常に生死に直面させられて、自分が被害者になるだけでなく、自分が加害者になってしまうかもしれないという不安に常に付きまとわれ、右を見ても左を見ても、疑心暗鬼にならざるを得ない。そんな状況に、どんどん陥って、同時にどんどん疲弊していっているように感じられる。
こんな時だからこそ、本当は隣人と手を繋ぎたい。隣人と不安を語り合いたい。それが躊躇なくできたらどれほどこの不安は、恐怖は、容易に解消されるだろう?
それができないから、不安や恐怖は日々、増幅してゆく。私たちの心の刺々しさもまた、増幅してゆくばかり。
そして改めて考えこむ。
加害者になり得る自分、被害者になり得る自分。そのどちらにもなりたくない、でもなるかもしれない自分。そんなどうしようもないちっぽけな「私」に今、何ができるんだろう?

私は人間として生まれた。人間として生きてきた。途中人間であることを木端微塵にされた。それでも人間であることを諦めたくなくて手を伸ばしてきた。人間であることを捨てたくない。ただその一心で。
そんな私は、こんな状況下にあってもやはり、隣人と心の中、手を繋ぎ合いたい、そう、願ってしまう。

そんな私の、人間としての抗いを、願いを、祈りを、写真と言葉に込めました。
たったひとりの誰かの心に届け。そう、祈りながら。

個展「僕らは」
展示期間 2020/05/12〜05/24
POINTWEATHER
223-0053 横浜市港北区綱島西1-14-18
045-542-2694
11:30-20:00(L.O.19:00)
www.pointweather.net
定休日 月曜、不定休あり


2019年5月22日水曜日

個展、催します。



2002年、2012年に「地平」と「鎮魂景」とを発表しました。それに連なる第三章として、今回「黎明歌」という展示を催します。会場となるcafe nookの、お店の構造をうまく使って、「地平」「鎮魂景」そして「黎明歌」という流れを表現します。
会期中の土曜日、15日には、夜、トークイベントを開催。映画監督の小林茂氏をお招きし、あれやこれやよもやま話をさせていただこうと思っています。(このイベントは申込制です。ご興味のある方は必ずにのみやにメッセージください。座席数は限られています。先着順です。)
また、会期中、限定部数の冊子を販売予定です。会場に見本を置いておきます。ぜひ手に取ってご覧ください&ご購入ください!
(ちなみに。黎明歌というのは私による造語です)



にのみやさをり個展「黎明歌」
2019年6月10日~22日(日曜定休、15日土曜日トークイベントは予約制)
会場:東京代々木駅より徒歩3分、cafe nook(https://www.facebook.com/yoyogi.cafenook/
営業時間等はお店のFacebookページをご参照ください。
※6月15日夜19時からは映画監督小林茂氏とのトークイベントがあります。要予約。ご連絡はにのみやまでお願いいたします。なお、イベント時間帯の19時以降は展示のみのご来店はお断りしていますのでどうぞよろしくお願いいたします。


なお、今回の展示に関して、Facebookイベントページ随時更新しておりますので、そちらをご参照ください。

https://www.facebook.com/events/427992727988036/
会場でみなさまにお会いできるのを楽しみにしています!

2018年10月15日月曜日

二人展催します。


にのみやさをり&藤元敬二 二人展「聴くこと」 
Exhibition "Kikukoto" by Saori Ninomiya & Keiji Fujimoto

■今回の展示では これまでそれぞれ写真家として作品を制作、発表してきた二人の写真家、にのみやさをりと藤元敬二とが長田弘の「聴くこと」という一編の詩を基に、それぞれの捉え方で表現した世界を膨らませ、今年あらたに撮影した撮りおろしの新作を展示します。
展示期間中の 11 月 10 日(土) にはオープニング・トークイベントを行います。
どうぞご高覧ください。


■長田弘「聴くこと」

 土が語ることば。泥が語ることば。
 空のひろがりが語ることば。石が語ることば。
 遠くの丘が語ることば。巻雲が語ることば。

 蜂が語ることば。老いた樹皮が語ることば。
 バッタが語ることば。シャクナゲが語ることば。
 昼には、川が、夜には、大熊座が語ることば。

 耳をかたむけるのだ。大事なことは、
 見ることではなく、聴くことなのだと思う。
 誰のためでもなく、誰でものでもないことば。

 眼で聴く。そして、耳で見るのだ。
 けっして語ることをしないものらが語ることば。
 どこにもない傷口から流れだすこと



■ステートメント:二人展「聴くこと」に寄せて

長田弘氏の詩「聴くこと」を繰り返し読みながら、私は黒と白ふたつの点を結ぶその間に拡がる夥しいほどのグレートーンを思い描いていた。言葉に露わになる意味、隠れ潜む意味。光と影のようにそれらは対極に位置するのかもしれない。けれどもそれらは対立ではなく、その間を結ぶ幾つものグレーによって親しく結ばれている。
世界に佇むちっぽけな私。その私を取り囲むものたちの声、声、声―――。目に見える見えない、耳に聴こえる聴こえない、そんな境界線は今は要らない。ただここに佇む私と世界と。その間に横たわる幾千幾百の命と。
私はまず、自分の身の回りを改めて省みた。耳を澄ましてみることにした。すると、そこかしこに小さな幽けき声が潜んでいた。その声を片っ端からこの掌で掬い取るべく、シャッターを次々切った。人間になどおよそ知覚できないレベルで交信している彼ら、何かを発している彼らの、その信号を私は「声」として「徴」として写真に刻んだ。誰のものにもならない神聖な彼らの「声」を。
(にのみやさをり)


奥秩父に源流を持つ荒川。土が、泥が、空が、石が、遠くの丘が、そして巻雲が語るその傍らを、清き水は上流の流れに身を任せてしぶきを上げる。生まれたての人の命がそうであるように、水はただ無条件に語り続ける。
蜂が、老いた樹皮が、バッタが、シャクナゲが語る傍らを流れ。流れる。止まることは許されず、ひたすらに流れる。人間の不浄を受けとめて、ただ流れ続けてゆく。
やがて水は東京に辿り着く。それは既に大熊座の語る時刻。空はすでに漆黒の闇に包まれている。ガサガサと草を踏み、行き場のない男たちが川辺に集う。寡黙な彼らの体から白い液体が溢れ出る音がする。
僕は静かな夜の荒川の傍らに立ち、その傷口から流れだすことばを目で聴き、そして耳で見ている。
(藤元敬二)


■にのみやさをり https://saorininomiya.com
1970 年生まれ。横浜出身。27 歳の秋より独学で写真を始める。性犯罪被害者とのコラボレーション「あの場所から」や「彼女の肖像」、二十代の若者とのコラボレーション「二十代の群像」、舞踏家とのコラボレーション「風の匂い」や「白鳥の帰る日」など制作・発表している。
■藤元敬二 http://www.keijifujimoto.net
1983 年生まれ。広島県出身。これまでに海外での数々のドキュメンタリーフォトプロジェクトを制作・発表してきた。2017 年には ゲイとして育った作家自らの人生を東アフリカの同性愛者たちと掛け合わせた半自叙伝的写真集『Forget-me-not』を出版。現在は東京に暮らしながら新たなプロジェクトの制作を行っている。


ギャラリーOGU MAG http://www.ogumag.com/
東京都荒川区東尾久 4-24-7
交通のご案内
【山手線・京浜東北線】「田端駅」北口より徒歩 8 分
【日暮里・舎人ライナー】「赤土小学校前駅」西口より徒歩 3 分

お問合せ・お申し込み:
ギャラリーOGU MAG 齊藤
Tel: 03-3893-0868 Email. info@ogumag.com

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Saori Ninomiya and Keiji Fujimoto will be having an exhibition titled “Kikukoto” in Nov 2018, at gallery OGUMAG located in Tokyo, Japan.

They took a title of this exhibition from Hiroshi Osada’s poem “Kikukoto”. Particularly, Ninomiya and Fujimoto have taken and chosen photos from each perspectives through expanding the meaning of this poem into their own ways.

Ninomiya tries to re-examine our daily life through collecting faint voices of those tiny objects lying in paths of our usual routine. By recognizing faint voices of those tiny objects, Ninomiya tries to insist objects are there not for struggling, but there for according each other.

Fujimoto pays attention to views of river Arakawa, the river flowing from deep mountainous area of Saitama prefecture to Tokyo metropolitan area. Through comparing silence and pureness of the upper stream with the lower stream where gay men having sex along the metropolitan's night river side, Fujimoto tries to reflect the property and decline of human beings.

Date & Time: Nov 9th to Nov 18th, 2018, 13:00 - 19:00 (closed on Monday)
Location: Gallery OGUMAG, 4-24-7 Higashi-ogu, Arakawa-ku, Tokyo, Japanhttp://www.ogumag.com/
Opening Talk Session: Nov 10th, 17:00-

LINKS
Gallery OGUMAG: http://www.ogumag.com/
Saori Ninomiya: https://saorininomiya.com/
Keiji Fujimoto: http://www.keijifujimoto.net/