冬が好きだ。
とてつもなく好きだ。
凍え切ったりんりんと張り詰めた大気、凍るように燃える夜明け、
葉が落ちた後の枝に張り付いた固い固い新芽。
どれもこれも
私の琴線を震わせてやまない。
そして。
みっちゃんは、冬がとてもよく似合うひとだ。
それはきっと、彼女の生き方、生きる姿勢にあるんだと私は思っている。
悩むだけ悩んだら潔く立ち上がり足を踏み出す、
過ぎ去ったことは笑い飛ばし、
そして何より、
まっすぐであるということ。
凛としたひとが好きだ。
凛としたひと、凛とした季節。
世界は矛盾で満ち満ちている。凛としたものばかりでも、筋の通ることばかりでも、ない。むしろ
そういったモノたちが忌み嫌われることが多かったりもするのだけれど。
それでいい。
ありとあらゆるものが混在している、ありとあらゆるものが抱かれている世界。
そんな世界に、私たちは、生きて在る。