2014年2月23日日曜日

傷む、痛む、悼む。


恩師からの手紙に、おまえの写真を見にゆくにはちょっとした覚悟が必要だと書かれていた。
お前の写真は痛い。痛すぎるんだ。と。

そうか、そうなのか。
今の今まで、そう考えたことが自分にはなかった。
半ば必然的に、そしてあるがままなるがままに私は写真を営んできた。
それが痛い、或いは傷む、とは、思ってもみなかった。

そうして、その位置から自分の写真をもう一度見返してみる。
そうすると、
何故だろう、恩師の書いてくれた言葉が、すんなり自分の中に降りてくるのが分かった。

あぁそうか、痛いのだ。傷むのだ。と。

君の何気なく撮った写真が見てみたい、と昔誰からか言われたことがあった。
その時、何を言われているのかちっとも分らなかった。
でも今なら。

なんとなく、わかる気がする。

少しずつ少しずつ、いろんなものが変化している。
私も、周りも。
少しずつ、少しずつ。

それが、生きるということ。
生き続ける、ということ。