2014年2月17日月曜日

覚悟
















みっちゃんを撮っていると、私は自分の内奥に常に溢れている何かしらを凝視せずにいられなくなる。
それは傷による膿なのか、それともまったく異なるまっさらな水なのか、
わからないけれども。
絶えず溢れ来る何かが、そこに在ることは確か、で。

私は彼女を凝視しながら、
彼女の向こうに間違いなく透けて見える自分をこそ、
撮っていたんだ、と。

だから、生半可な気持ちで彼女と向き合うと、失敗した。
とてもカメラを向けられない気持ちにさせられるのだ。

だからいつもある種の覚悟をもって
彼女に向かった。
でないと、彼女は、そして彼女の向こうの自分は
にやり笑って姿を隠してしまう。

そして。

カメラを挟んで向こうとこちら、
向き合うということはいつだって
真剣勝負なんだ、ということを
私は教えられた。