ついこの間のこと。
私はとある葬式をしてきた。
自分の為だけの葬式。
だから勿論参列者なんていない。
前から思ってた、気づいてた、一歩を、
それでも踏み出せなくて、でももう
踏み出さなくちゃと思えたから。
自分の腕の傷を撮った写真を数枚と、
昔、友達が「こらー、切るなー!」と落書きしてくれたカッターをもって丘の上へ。
そこの大樹の根元に、それらを埋めた。
長いこと長いことつきあってきたそれらとさよならすることは
ちょっと寂しいような怖いような、そんなものがあったけれど、
でも、この選択は間違っていないという確信のようなものは確かにあって、
だから、
躊躇うことなく埋めて、見送った。
すべてを終えて見上げた空は
とても、眩しかった。
私の日常はそうやって、今日も上書きされていくんだ。