春が終わってゆく。
慌ただしく、個展やグループ展やと走り回った春が終わってゆく。
そしてもうすでに、初夏の陽気だ。
時が経つのは本当に早い。
そんな私と、娘や息子の時間はきっと
違う流れ方をしている。
まだまだこれからの彼らは、毎日何かしら新しい発見に出会い、
慄き、或いは歓喜し、それを自分の内に取り入れるのにきっと四苦八苦しているに違いない。
私は。
私は、これまでの人生を時折振り返りながら、
それらを浄化する作業に、取り掛かり始めている。
人生が終わるまでに、それらを全部為し得るかどうか。定かではないけれど、
それでもやらずにはいられない自分だから、仕方がない。
さぁ今日も新しい一日が私たちを待っている。
それぞれに、それぞれの時の中で、精一杯呼吸しよう。