2014年5月7日水曜日

ありがとうございました。


一か月に渡る個展、おかげさまで無事終えることができました。
それもこれも、みなさまのおかげです。どうもありがとうございました。

お会いできた方も、お会いできなかった方も、足を運んでくださったこと、本当に感謝しています。
そして、感想ノートなどに一筆残していってくださった方も、その言葉、確かに受け取りました。

杏子のその後を案じて下さった方々、
彼女は生きています。今日もちゃんと生きています。
もちろん、もしかしたら明日、彼女は死ぬかもしれない。それでも
精一杯「今」を生きています。
もし半年後、彼女がこの世にいなかったとしても。
あなたの心の眼の中に、彼女は生きていてくれるんじゃないか、と
私はそう思っています。

生きることは、しんどいです。もうそれだけで、奇跡の連なりです。
私も杏子も、何度死のうとしたことか。でも、生き残ってしまった。
生き残ったからには、できるのはただ、生き続けることです。
死を迎えるその日まで、潔く、生き切ること、です。
今生きることを躊躇わざるを得ない状況に陥っているなら、どうか、今一瞬、
躊躇い続けてください。
そして、できるなら、生きてください。
生きてよかった、と思えることなんて、もしかしたらないかもしれない。
でも、
あなたの命をいとおしく思う誰かは、必ずいるんです。
たとえば杏子の命をいとおしく思う私がいるように。
必ず、いるんです。

もしかしたら私が明日事故に遭って、私が杏子より先に逝くかもしれません。
生きているというのは、そういうものです。
いついかなる時に死が訪れるか分からない。誰の上にも平等にそれはある。
そういう、ものです。
だからこそ、眩しいほど光り輝いているのだと思います。

生きて、また会いましょう。
その日を、楽しみに、しています。

今回は本当に、ありがとうございました。


にのみやさをり