2014年4月15日火曜日
笑って死ぬために、
私の毎日に薬は欠かせない。飲み忘れた途端、てきめん具合が悪くなる。
最近は闇雲に酷く苛々し何もかもを破壊したい衝動に駆られる。
だから、毎日毎日、朝昼夜晩、と、薬を飲む。
欠かせない代物だと分かっていても。薬を飲むことは気持ちのいいことじゃない。
飲まないで済むならそれに越したことはない、と何度ひとり勝手に服用をやめたことだろう。
そうして私はその度、周囲に完璧なほどの迷惑をかけ、頓挫するのだ。
今展示を催している「彼女の肖像~杏子痕」の杏子ももちろん、私以上の薬を飲んでいる。飲まなきゃ彼女の場合命に関わる。でもよく二人でからからと笑って語り合うのは、
ここまで薬多いとラムネみたいだよねー!
ラムネをラッパ飲みー!みたいな・・・
やってらんねーよー!
そう言いながら、言葉通りからから、と、私たちは笑う。
笑ってなきゃ、正直やってられない。
こうなったのも、加害者のせい、なんてことはもう、思うことはなくなった。
思ったって何も変わらないし、時間は巻き戻しようがない。
だったら、今できること、自分が今一番幸せであれること、に、自分の時間を思いを費やすのが一番、いい。
よく、「あんなことさえなければ」「こんなことさえなければ」
と思っていた頃が在った。私にだってそういう時代はあった。
でも。
あんなこともこんなことも、なかったことにはならないし消せやしないし。じゃぁ何ができるかといえば、ただただ、受け容れてゆくこと、のみで。
あんなこともこんなことも、今の自分の一部、として受け容れて、認めて、
生き続けること。
それに、尽きる。
そして。
死ぬ直前に、「あぁ生きててよかった」
と笑えたら。
私は毎日、この瞬間も、
そんなふうに死ぬ為に、必死に生きている。