2014年2月1日土曜日

正直に言おう、


正直に言おう。
ここ数年、君の色香に私はやられている。

別に、甘い香りを纏っていようと、リップクリームなんぞをひいていようと、
そんなことにたじろぐような私では、ない。
しかし。
レンズ越し、これでもかというほど濃厚に漂ってくる君の色香には
正直、参る。

すっと眼を逸らしたくなって、すっと意識をどこかに飛ばしたくなってしまう。
ここ数年の君は、眩しすぎる。
母には、眩しすぎる。

母だと思うから眩しすぎるのだな、よし、と
気を取り直してレンズを構えるのだけれど。

そうするともう、私はいつものように君に挑みかかるかのごとく
写真を撮り続けてしまうから。
いつも君に文句を言われるんだ、
「いつまでやってんのー!もう終わりにしようよー!」
って。