2013年9月2日月曜日

彼女の肖像vol.3~顔のない女 03


この日、これでもかというほど陽射しが強く、辺りに照り付けていた。そんな早朝から焼けつくような陽光のもと、私たちは撮影を始めた。
思うように歩けなくなった彼女をどう撮るか。私は杖をついていても全く問題ないと思ったが、彼女は、そういう不自由な姿をできるなら晒したくない、どこまでも元気な自分を、できうる限り残しておきたい、そう考えていた。だから、場所場所の間を私の自転車の後ろに彼女を乗せて移動し、必要最低限の歩行距離で済むよう、配慮した。