2013年7月3日水曜日

花迷子-10


撮影が終わって、彼女に改めて問いかけた。
私に伝えておきたいことってある?と。
すると、こんな言葉が返ってきた。

「男女関係ないお友達だけがいれば、きっと生きやすくなるのにな。でもそうはいかないし、私のような考えのひとは少ないこともわかっています。わかってもらいにくいことだとも、知っています。
だから自分は少女(こども)で通していきたいし、わがまま言っているように見せて変に好かれないようにしてます。
自分がそうすることでしか、女性から抜け出すことはできないのかなって。
でも、人に恋愛感情は抱いてしまうので、いろんなことが悲しくて仕方ないです。

子どもなだけ、ではない。大人になれば、とか年齢的なことでもないと自分では思うんです。諦めるか、貫き通すかしか道はない気がします。いまのところ。
でも、友達でもなんでも、人を愛することは大事なので、それはこれからも胸にしっかりと刻んでおきたいです」

(「花迷子-11」へ続く)