2013年5月16日木曜日

彼女の肖像2-5


二年前。
彼女がサルコイドーシスだと分かり、抗がん剤治療をとりあえず一回目始める、その直前に彼女は私に言った。
「私を病人扱いしないでほしいの」
「どういう意味?」
「重病人って看做さないでほしい。ふつうの人として扱って欲しいの」
「なんで?」
「病気って認めるのも思われるのもいやなの。いや、病気なのは仕方ないけど、だからって同情されるの、イヤなの」
「わかった」
(「彼女の肖像2-6」へ続く)