2013年5月13日月曜日

彼女の肖像2-4


彼女の姿を捉えながら、その背後に広がる暗い空をじっと見つめる。夜明けはすぐそこ、でも夜明け前の今はまだ、空は闇に覆われている。どす黒い雲が冷たい風に追われている。
「生きてるね、まだ」
「当たり前じゃん、生きてるよ」
分かっている、当たり前なんかじゃない、相当の努力や忍耐をなしにしては、ここまで彼女が辿り着くことはできなかっただろうこと。分かっている。
でも、だから、私はあっさり応える。(「彼女の肖像2-5」へ続く)