2012年8月15日水曜日

彼女の肖像(5)

そう、彼女を追いかけるなら、四六時中彼女に張り付いて、彼女の日常までもに押し入って、撮ることが必要なんだろう。それは分かっている。
でも。
私は、敢えて彼女に、私の舞台に乗っかってもらうことを、選んだ。

どう言ったらいいのかまだよく分からないのだが。
私は何よりも何よりも、彼女が死ぬその時、写真を見て、あぁ私こんなにいっぱい生きてきたね、と、そう言ってくれるような写真が、撮りたいと思った。それらをこそ、残したい。そう、思った。