2010年8月24日火曜日

十三夜---「恋の感情」

繰り返されてゆくしぐさで
記憶に 埋め込まれてゆく

微妙な角度の違い
   速度の違いで
猫の眼のように変わる 恋の色合いを
はかっている 互いに

疑い合うことが
  信頼をうわまわり、
罵り合うことが
  語らうことを押し退けてゆく頃、

終章さえ見失ってしまった
恋の姿に 気づく。